当院で使用するGLP-1受容体作動薬は、1日1回注射で投与する「ビクトーザ」、週1回の「マンジャロ」、1日1回内服する「リベルサス錠」です。
ビクトーザはアメリカ・ヨーロッパ・美容大国韓国などではすでに肥満症の治療薬として承認されているサクセンダと同一成分です。
ビクトーザ(注射製剤)
ご自宅にてご自身でお腹や太ももなどに注射をします。毎回少し位置をずらして注射することをおすすめします。 ダイヤル式になっており、薬液量は随時調整できます。1回の投与量は0.3㎎から始めて、1週ごとに0.3㎎ずつ増やして0.6㎎~0.9㎎を維持量として継続していきます。効果が弱い場合は増量する場合があります。
女性で効果の出やすい一般的な量で0.6㎎/日(ビクトーザ18㎎1本で30日分)
ぽっちゃり女性や男性の一般的な量で0.9㎎/日(ビクトーザ18㎎1本で20日分)
高度肥満で食欲が止まらない人は1.8㎎/日(ビクトーザ18㎎1本で10日分)まで増量することもありますが、ごく少数です。
通常は、3ヶ月~6ヶ月継続し、適正な食事量や体重が維持できれば、一旦治療終了です。
希望があれば、引き続き継続も可能です。
未使用のカートリッジは、冷蔵庫(2∼8℃)で保管し、使用開始後は室温(30℃以下)または冷蔵庫(2∼8℃)で保管をお願いいたします。
注射製剤の使用手順
マンジャロ(注射製剤)
週1回2.5mgから開始し、4週間投与したあと、週1回5mgに増量します。効果が不十分な場合は、維持用量の週1回5mgを4週間以上投与したあと、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量可能です。ただし、最大用量は週1回15mgまでです。
自分で投与する場合は、おなかや太ももを消毒用アルコール綿で消毒してから打ちましょう。もし、訓練を受けた別の方に投与してもらう場合は、腕(上腕部)でも問題ありません。
また、皮膚が硬くなってしまうリスクを避けるため、注射部位は毎回少しずつずらすことが推奨されます。
リベルサス錠(内服薬)
1日1回起床時にコップ1杯の半分の水(120ml)で飲み込みます。
そのあと最低30分(出来れば2時間)は飲食しないでください。
錠剤を割ったり、砕いたり、噛んだりせずにそのまま飲み込んでください。
お茶やコーヒー、服薬ゼリーなどでの服用は控えてください。
湿気と光の影響を受けやすいため服用直前に錠剤シートから取り出してください。