慢性的な毛細血管拡張によるいわゆる「赤ら顔」や、「酒さ」「にきび跡」で悩みの方は多くいらっしゃいます。
内服薬や塗り薬で治療を行ってもなかなか満足できる結果がでることは少ないです。
また、血管腫等を治療する血管治療専用のダイレーザー(Vビーム)で治療を行うと内出血しやすくダウンタイムが長くなることも多いです。
当院で導入していますIPL光治療ノーリス(Nordlys)は赤み(毛細血管拡張)に対して切れが良く、安全に赤み改善の効果が得られます。
赤ら顔・酒さ・にきび跡の赤み
ノーリスとは
ノーリス(Nordlys)は、光治療装置の分野で世界をリードするエリプス社(デンマーク)が開発した、 次世代の光治療器の最新モデルです。(現在キャンデラ社のグループに入っています)
波長域を広く照射するI2PL(アイ・ツー・ピー・エル)と呼ばれる次世代型IPL(=Intense Pulsed Light)の光を肌に照射することで 安全かつ効果的に治療することができます。
真皮の毛細血管の太さは5~20μm(0.005~0.02mm)ですが、毛細血管拡張と呼ばれる状態では、血管の太さが0.1~1.0mm程度まで太くなっています。
皮膚はある程度透けるので、血管が太くなって流れる血液の量が増えると、血液が透けてお肌が赤く見えます。
I2PLの光は血液のヘモグロビンの赤い色に反応します。
正常な毛細血管は非常に細く、流れる赤血球が少ないので、ほとんど反応が起こりませんが、太い血管には強く反応し、熱が発生します。
一般的なIPL機器では、やけどが生じないよう照射部位に冷却機構が備わっているのですが、冷却により血管が収縮してしまい、血管に対する効果が弱まってしまう問題がありました。
ノーリスは皮膚冷却装置がなくても安全な照射が可能であるため、冷却によって消えてしまう赤みの治療により効果があります。
さらに冷却機構を排除したことでハンドピースが小さくなったので、精密な照射が可能になっています。
赤ら顔・酒さ・にきび跡の長引く赤みでお悩みの方ぜひノーリスをお試しください。
ノーリスは厚生労働省の薬事承認を得た医療機器ですので、安全性も証明されています。
症例:赤ら顔(毛細血管拡張)
毛細血管拡張は、皮膚疾患やホルモンの変化、その他何らかの原因によって毛細血管が太くなる疾患です。
増えた血流が透けて見えるので、お肌が赤く見えます。
ノーリスを照射することで太くなった毛細血管が熱で凝固し、血流が減ることで赤みが改善します。
この熱により太い血管だけがダメージを受けて消退することで、赤み改善の効果が得られます。
ノーリスの施術間隔・回数の目安
患者様の肌質や症状などによって異なりますが、目安として皮膚のターンオーバーに合わせて4週間ごとに5回程度の治療をお勧めします。
ノーリスを受けられない方
- 光線過敏症の方
- 妊娠授乳中の方
- 日焼けしている方
- 光線過敏を引き起こす薬剤を内服している方
- 施術部位に傷や感染症がある方
施術後の注意点
洗顔・スキンケア
当日から可能です。
ノーリス施術後はお肌が乾燥しやすくなります。十分な保湿を心がけてください。
ピーリングなどお肌に負担がかかるケアは、1週間ほどお控えください。
入浴
当日はシャワー浴が可能です。
身体が温まり過ぎないよう、短時間で済ませていただくことをおすすめします。
翌日以降はシャワー浴、入浴ともに制限ありません。
メイク
直後から可能です。
運動
翌日から可能です。
お顔のマッサージ
摩擦はお肌の負担となりますので、3週間は控えていただくことをおすすめします。
日焼け
ノーリス施術後は紫外線の影響を受けやすくなっています。
施術の効果を最大限に引き出すため、施術後のUVケアをお願いします。
施術後経過・ダウンタイム
痛み
少しはじかれるような痛みと熱さを伴うことがあります。麻酔が必要になることは基本的にありません。
施術後にヒリヒリ感が出ることがありますが、通常数時間で落ち着きます。
赤み
照射部位に赤みが出ることがあります。通常数時間で落ち着きます。
薄いかさぶた(マイクロクラスト)
特にしみの色の濃い部分が、細かいかさぶた状になることがあります(マイクロクラスト)。
皮膚のターンオーバーとともに1~2週間でなくなっていきますので、ご安心ください。
かさぶたは無理にはがそうとすると炎症の原因となります。自然にはがれるまでお待ちください。
副作用・リスク
ノーリスによる光治療は個人差はありますが、ごくまれにやけどや色素沈着が生じる可能性があります。
料金(税込み)
全顔 | 13,200円 |
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両頬・鼻(部分) | 11,000円 |